忍者ブログ
Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

[17]  [18]  [19]  [20]  [21]  [22]  [23]  [24]  [25]  [26]  [27
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

まさかIn the Mediaに投稿する日が来るとは思わなかった訳で。
素敵なインタビューを拾ったのでおすそ分けしてきた次第。
アップするべきか迷ったけど。
(そして慌てて綴りを間違えるしね。ばかだね。)
たくさんの人が見てくれるといいなぁ。

Alanによる「Robin Hood」という言葉の連想から始まって、
(しかしとんでもなくおちゃらけたアニメだな!)
映画の解釈を経て彼自身の話に落ち着く。
なかなかない、実に上手い、うん、インタビューだと思います。
インタビュアーがRobin Hood研究者みたいな感じなので、
なんでしょう、とても、一般の映画関係のインタビューとは違う。
質問の質かな? 「作品」そのものについて話している。
(大部分は彼自身の話ですけれども。)
Alanも歴史・伝承は本領ですからね。真剣に答える。

個人的に面白かったのが、MMの結成方法、それからAllan A'Dayleという人物の解釈。
ここがこの記事の要だと思う。
多分まだどこでも話していない内容なんじゃないのかなぁ……。
あと、なんだ、「一番思い出深い話」。
この3点はちょっと読む価値あるのでは。
全体に長いので部分部分で読むといいかと。
PR
//Ray Bradbury/Harper

友人に「今週中に読み終わる!」と豪語した本。昨日なんとか読了とあいなりました。
『たんぽぽのお酒』の続編。『さよなら、僕の夏』が邦題だったかと。晶文社。
『たんぽぽ』と違って、完全に焦点を絞った作品になっています。わたしはこっちが好き。

一冊を通して、老人と少年という不器用なバランスを丁寧に掬い取って緻密に描く。
加齢と退屈への無謀な戦いが、生きるということを少年に(そして老人に)教える。
この、流れる静謐がたまらなく愛しい。
ブリーク氏がクォーターメイン氏に諭すところで陥落した。
第三部の2話はどちらも圧巻。
全体は南北戦争仕立てで、わくわくもあり、きゃっきゃするところもあり。
リザベルの話は謎なんだけれど、あれは読んでいてにやにやした。
どちらもわかる。ダグの行動もリザベルの行動も。まったくかわいいんだから。

対比でぜひ読みたいのが石井睦美さんの『レモン・ドロップス』。
彼女の透明感溢れる文体がまたたまらなくわたしは好きなのですが、
この本は明らかにFarewell Summerを意識している。
石井さんは間違いなく読書が好きで、著書のなかで登場人物が本を読むのです。
心憎いですね、わたしはBradburyの存在を彼女に教えてもらいました。
紹介されていたのは『10月はたそがれの国』で、それは近々読みます。やっと。

いちばんいいのは、2冊とも、10代で読めたらいい。
すごく「わかる」のです。10代半ばなら。
核心を突く。身に迫る。裏切らない。最後まで主人公は読み手自身。そういう本。
枯渇する前なら。
Alan A'Doyle
この記事。ちょっと長めだけれど気に入ってます。
書き手がなにより上手いですね。楽しんで読める書き口。
インタビューは映画のことが大半。来週封切りですから。
また映画の仕事したい? という質問に関する返答がAlanらしい。
「バンドのことが最優先だけれど、オファーがあれば是非。」
だからこそ最後の1文が心憎いんですねぇ。

Robin Hood without tights
こっちも面白い。
Kevin、Scott、Alanの3人で記事です。笑える!
「2mを超え、端整で人好きのする」Kevin、
「人間らしい体格で立派な赤毛の」Scott。
この紹介の仕方だけで書き手に恋するぞわたしは。

この2つはどちらもAlanが映画に加わるいきさつを書いています。
別々の方法でね。
RussellがAlanにオファーする(前者)こと、
RussellがAlanを知る(後者)こと。
(Kevin、動画でもCDをみんなに配ったとか言ってたなそう言えば。)
それで。
両方の記事を読むと、あぁ! って思うと思う。
まず最初「Willはウェルシュ、Little Johnはスコッツ。Alanはアイリッシュ」
次の記事「どうしてRobin Hoodが英文学の重鎮なのかわかるだろ?」
(英文学専攻は違いますねぇ、博識加減が垣間見えます。)
RobinはあくまでもEngland、MMがその周辺、ということ。
そしてEnglandがそれを統一する、というイメージが映画には織り込まれている。
それをAlanは、「歴史に注意して観るように」というメッセージで知らせる。

ほんと、この2つの記事は読めてよかった。
来週です! 本国封切り!
出入りしているスレッドでお薦めの歴史小説は、と出ていたので調べてみた。
わたしは断然藤沢周平が好きです。
英訳もあるにはあります。『竹光始末』だと思うのですが。
藤沢周平が好きな理由はあの市井です。
あかぎれさえわかるような描写力です。

司馬遼太郎は割と訳が出ていますし、『風林火山』もあります。井上靖。
風林火山は終わり方が好きです。ひとつの終わり。
大河ドラマではずいぶん脚色されて残念だったな……。
5月3日、A'sFtR更新!

KevinとScottと仲よさそうで嬉しい。うふふ。嬉しい。
しかしScott空気すぎる。早く訂正してやってAlan!
("Myself and Kev (Little John) and (Scott) went into one of these hotel suites" (C) Alan Doyle)
動画でどう見ても疲れてたのはやっぱりインタビューのしすぎですね。
慣れてないせいもある。
KevinとScottが余裕で凌いでいた分余計に目立った。
Russellがツイッターで言っていたように、同じことの繰り返し。
ああ言いたくなる気持ちわかる。Alanはそう言うだろうな。
「どれがRussellでどれがRidleyだって?」、これすごくそれっぽい。
誰ものなかにその尊敬できる場所をちゃんと見つけるAlanならそう言う。
Russellだから、Ridleyだから特別なんじゃない、ということ。

個人的にはバスに帰ってきたくだりが好き。読むとほこっとする。
なんだあれほんとに家みたい。
Seanがギター弾いて曲作ってる横を抜ける、
Krisがボンクでなんか聴きながらチャットしてて、
その向こう側でBobとMurrayがそれぞれPCで作業してる。
光景が容易に想像できる。わかる。愛しい。

だからこそ最後の、カンヌに関する記述にぐさっときた。
ほんとに行くんだなぁスペイン階段。

----------

OKPにて夏の贈り物企画参加者、募っています。
5月17日締め切りというかなり短い時間の応募。
あら残念。投稿数100以上の方に限るって。
そんなわけでわたしは見送り。


6分半の動画。時間のある時にどうぞ。
ちょっと面白いのでぜひ観ていただきたい。
3人して仲良しでほほえましかった。みんな楽しそうでよかった。
終わり方上手い!
そしてコメントは読むといいと思う。長いけれど。
Alanのバンドについて触れられてないのが残念すぎるけれども。
(わたしがMMのインタビューばっかり集めている訳じゃなくて、
 本当にMMは割りと大きな役割で存在している訳ですね?)

予告編がちらちら流れますが、Robinが"John!"って言うところ。
"Sean!"と聞こえてしょうがない。ある意味間違ってないけども。
(SeanはアイルランドではJohnのこと。)
そしてそのシーンが好きすぎる。「右腕」って感じ。


公開が近いということでドイツ語版予告をば。

カンヌがなければどこより早く公開だった独語版。
吹き替えです。John失地王の声笑える。
予告版見てると、なんだろう、内容の多さから
展開の速さを心配してしまう訳だけれど大丈夫なの?
展開速いと追いつけなくなるから。観てて。それが心配。
なんだろ。みんなで歌歌うぐらいの余裕のある映画なんだよね?
//江國香織、いわさきちひろ/講談社

助けを求めて開いた。2年ぶりくらいかしら。
浴びるように江國さんの文を読みたくなるときがたまにあって。
英語もフォークも投げ捨てて(BGMは逆凪さんで)、浸るみたいに沈みたくなって。
ああ、でも、開くんじゃなかった。
世界の見方が変わってしまったのに気づかされたから。

「せいけいをたてる」。
ごきげんなはとばでハモニカを吹いて興行で生活する。まるでアイリッシュ。
とか思っていると「がいこくご」。
「でも そうだな たとえばアイルランドのさかばで
 ぐうぜんばったりあえるかもしれない」
やられた、と思ったよわたしは。
もう逃げられない。

はやくスランプ脱出したい!
Tosh (tells no) Tails更新。

Sean、新しく買ったGibsonのギターがお気に入りみたいですね。
(Marie……彼いつもギターに名前つけるの?)
美人さんじゃないですか。グラデーションが美しい。飴色。
flicker見てて結構面白かった。なんだろうあれ……。

Junoの音源。
会場に居た方はSeanがAlanにキスしてたと仰っていた。
いまさら驚かんぞ。やりかねない。
Bobにキスしたって言ったら驚くけどね。
AlanとMurrayにだったら驚かないな。驚かない。
//加藤周一/講談社学術文庫51

50年代に書かれた日本人論8編。
これが50年も前に書かれたとは思えない、驚くほど現在に近い、分け入った論文です。
まさか日本は当時から現在まで進歩してないかと心配になるほどの現実が書かれている。
この鮮烈さは前半、特に「日本人とは何か」の章に顕著。
外側・内側の両面から日本という形に触れて眺めて確かめる、その不確かさを。
呆れるほどの形のなさを。

タイトルで大々的に問題提起しておきながら、その解答を提示しない。日本人とは何か。
そうやって形がないのになにかに当てはめようと必死に自分探しするのが日本なんでしょうか。
そもそもどうして自分たちが何者なのか考えてるのかしら。
合衆国人て合衆国人とは何か、って考えたりするの?
そもそも自分たちが日本人たるために、日本人はなにか努力をしているの?
(例えばフランス人はフランスの美術について説明できるそうですよ。)
その努力なしに結果だけ欲しがるだなんてお手軽ですね。

読み終わるまでに長いこと掛かりました。
わたしの怠惰のせいだけでは、決してありません。
東宝東和の配給だとScreenに書いてあったのでいそいそと確認した。
公開日の詳細もイベントの予定もなにもなし。
公式ではこれ以上の情報はなし。
気長に待つこと。

カンヌ(および本国)での封切りが迫っているので予告が多くなりましたね。
Alanの台詞は "common archers add." と言っている可能性が高い。
でも未だに謎なのでちょっと早く字幕観たい。
(吹き替えの声優って誰やるんだろ。歌うのに!)
楽しみではあります。

----------

少しずつ手直しを加えております。
Bobの翻訳はちょこちょこ進んでおります。
Topを軽く変更しようと思ったら、公式画像に一切の加工不可だそうだ。
ちょっとやりたいことあったのに。残念。
ぼたんはなさく

牡丹はなんだか3月のイメージ。
華やかな大輪のイメージ。
わたしにはあまり縁がないと思う。
松葉牡丹の方が好き。
CBC Podcast

全体でかなり長いのでお時間のある時に。
始まってしばらくしないと出てきませんが。
JunoのイベントでSeanとAlanがお呼ばれして公開放送したやつ。
BTRさんがYoutubeに動画アップしてくださっています。
音源だけじゃ "He loves the beard." とあの歓声の意味がわからん。
楽しい想像だけするしかないわけで。


面白かったのがかなり後ろの方で、会場の人と話しているやつ。
――セント・ジョンズで、他の人たちが知らない、素晴らしいものって?
「レストラン」(喝采)
――この街で気に入ったのは?
「全部……天気は酷いけどね」


ラジオでも言われていますが、映画の話。
監督が歴史的背景にこだわった、というのをいつもAlanは強調する。
(わたしが知る限りこのラジオで3回目。)
(その割にはどこかで言語の問題で突っ込まれてたけども。)
なのでそれがまるで見所なのかと勝手に思っていたのだけど、
それは単なるAlanの見方の話なんだなぁ、と今日気づいた。
この記事の最後。個人的に気に入ってる。
自分が足跡をつけてきた、その道が好きだと言っている。
だから歴史的なものに注意して観て欲しいし、感じて欲しい。
草の根。あたたかな。もうなんか想像だけで幸せだ。わたしは。
シャーウッドの森で、開けたところで、ぐるっと輪になって座って。
吟遊詩人のリュートに合わせて思いつくまま歌い合わせていく。
singalongみたいに。曲を重ねて声を重ねて。続けて。終わらないみたいに。
そういう歴史であり民族意識でありを、思い起こさせる、
繋がりの持てる深い映画となっていると思います。
期待してます!
緑の影、白い鯨//Ray Bradbury, 山本三郎 訳/筑摩書房

厚さの割にはすらすら読めます。
33歳のBradburyが、Houstonの映画『白鯨』の脚本を書くために渡愛して、
そこで起こった半年間のことを綴った自伝的小説。
舞台は1950年代のアイルランド。パブと街角、夜と昼。
緑で貧しい、そして音楽と文学と雨に恵まれた島国。
(人口に対してノーベル文学賞受賞率が大変高いことで有名です。)
住人たちの言葉遣いがとても生き生きしています。詩的で。巧いこと言う。
Bradburyの書き表し方がまた極上です。いつも通り。

アイリッシュと言うとやっぱりまだ侮蔑に取られることがありますが(実証済み)、
飲兵衛でカトリックな失敗の大天才。
巧みな言葉で事実をくるみ、現実を遠ざけながらそのすぐそばで生きている。
愛しいじゃありませんか。
アコーディオン弾きの話が心に残っています。
ワインのお葬式も。
IRAの夜も。
米映画の「ミリオンダラー・ベイビー」を併せて観ても面白いかな。


下調べの不十分なインタビュアーですねぇ(笑)
――How was it to learn songs?(不十分な聞き取り)
"Alan wrote four songs, this is one of he wrote for the movie."
仲よさそうに歌ってる3人。愉快そう。
その後リュートかき鳴らすAlanがAlanっぽくて安心した。
安心したんだ。
ハーバードからの贈り物//Daisy Wademan、磯島幸子 訳/ランダムハウス講談社

個々の人生の目的を明確にするための啓蒙書。
ハーバードビジネススクールの教授による講義録です。
リーダーたる人物がいかにあるべきかを説いていますが、
訳者あとがきで示されるように、読んでためになるのはリーダーに限りません。
人間として、仕事人として、読んでおく価値のある本だと思います。
これをお薦めしてくれた方は、人との繋がりを大事にする先輩でした。
社会人になる直前、それが正しい道のかと、とても不安に思っていらした。
わたしは今なら別の言葉で相談に乗れたのに。
もっと体の底から湧く言葉で。それが残念でならない。

じんと沁みるような、とんとんと胸を打つような15編で
(わたしは特に「剥製の鳥」「同窓会」「完璧を求めるな」「サラの物語」「レース」
 「自分を見失わないで」が好きです)、一気に読めます。
でも一編一編大切に読んでもいいと思う。
人間としてどう生きるべきか、そういうのを考えさせられました。わたしがどう生きたいか。
全部が未来に繋がるのなら、今していることだってきっと正しい。

半日以上の時差のあるボストンからの、そして先輩からの、まさに贈り物です。
本って本来、こうあるべきですよね。
手に取れる形として、先人の知恵を授かるための媒体。
邦題に納得しますが、原題も核心をついています。
「自分が誰だか忘れるな」。
個人的にはPaul BrandtのRiskをBGMにしていた。
Search
サイト内検索
Calender
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
profile
HN:あず/relieur
HP:SailingDay
性別:女性
自己紹介:
歴史(独愛蘇)と旅行が好き。
好きな作家
:いしいしんじ、江國香織、梨木香歩、藤沢周平、福井晴敏、
Christian Gailly、Ray Bradbury、Edgar Allan Poe、Oscar Wilde
好きな画家
:William Turner、Jacob van Ruisdeal、いせひでこ、いわさきちひろ
全力でGBSを応援中
twitter
P R
忍者ブログ [PR]