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Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

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15日に発売されましたね!

ディレクターズカット! 最高でした! ね!!
なぜそこを切るの! という場面ばかりだったので、悔しくなりましたとも。
マリアンが森にいるシーン全部がカットされていたのですね。
これ全部が素敵でした。
個人的に一番好きなのは羊と沼の場面です。
あの、代官に向かって勝ち誇った、マリアンの笑顔。
(だからこそその後、穀物を取り返した後の会話!)
ここで一気にふたりの距離が縮まりますね。
その次に好きなのはロビンが子ども達にやられて(2敗目!)
吊り下げられて、子ども達に説教するシーンです。
「大儀」という日本語訳でしたね。あぁやっぱりただのサムライ映画だ。
そしてそれらを克服した子どもたちが、だから最後に出てこられる。
これと平行して、マリアンが子ども達と近しくなるシーン。
やっていることがロビンと一緒なのですよ。
この二人が、彼らの親なのです。
あ。例の、襲撃の日にちと場所を聞き出すシーン、
あれは切って正解だと思います。
あれがPG-13の原因じゃなかろうか……えぐかったぞ…………。

さて特典!
BDの特典はどうでもよろしい。
DVDの特典をお楽しみください!
わたしはこれが観たくて観たくてしょうがなかったのよ。
みんなのインタビューですね。舞台裏。
Russellが何度も仰った、「チームがしたかった」ということ。
みんなそれを理解していたからできた映画だと思います。


----------

ディレクターズカットから受ける印象は「アクション」よりも「ヒューマン」でした。
サムライ映画たるところの解説は12月にいくらでもしているので良しとして、
カットされた部分はすべてマリアンとロビンの関係なのですよ。
補完されているのはそこだけで、仲間との関係はあれだけで全部なのです。
伝承ではウィルはロビンと血縁関係があるようですが、
ウィルがウェールズ出身というのを鑑みると今回それは反映されない。
アランについては「10年来の仲」というわけで一番付き合いが長いはずですが
アランとロビンが特別仲がいい、とは決して見えませんでした、ね?
それからロビンがフランス語を話しているシーンがあって、
幼少以来ずっとフランスにいたという設定がそこで発揮されているわけですが、
ではなぜ彼はイングランド側で戦争しているのかという不思議もあります。
個人的には12月からずっとゴドフリーについて謎に思っていて、
今回それが解消されるだろうかと期待したのですが無念でした。
わざとこの辺を残しておいたのか。
あるいは詳らかにする必要なしとされているのか。

2は出ないでしょう、と思っています。
安心したのか残念なのか自分でもよくわかりません。
とにかく現在RussellがTOFOGの活動していることが気に食わないだけで。
Alan連れて行きやがってばーか! と思っているだけで。
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Amazonさんにて予約開始です!

いやぁ待ちに待った! ですね!
見所は映画館で押さえたのでうきうきしながら観ます。
もし見逃した方がいらっしゃれば見て欲しいのは、
マリアンがロビンを館へ案内するときにちょいとつまづくシーン。
このときのロビン。ラッセル男前! ってなる。
マリアンの足に鐙をかけてあげるシーンの次ぐらいにきゅんときた。
乗馬デートは最高。
みんなでわいわいしてるところも素敵。
あとはゴドフリーかな。
この人が仏側にためらいなくつけたというのがちょっと納得いかない。
(レビューなんかで申しましたように。)
これは特典でも解消されてないのかしら。
個人的に楽しみにしてるのがラッセルたちのセッション。
あるのかなぁあるといいなぁあるよね?
4人でBBQやってるやつ。
発狂しそうになる。みんなかわいい。

発売は4月の15日。
よし! 楽しみ! いつ観よう。
3回目なので焦点を絞りましょう。
キリスト教とフェミニズム、です。


前者から。
一応軽くであれ西洋の歴史をさらった人間にとってまずびっくりするのが葬儀。
キリスト圏の映像で火葬を見るとわたしはほんとにぞっとする。
(スターウォーズでも戸惑いを隠せなかった。)
1回目観た時にはウォルターの位置づけに困ったぐらい動揺しました。
パンフレットによれば現代への迎合だということですが、
いやそんなまさか! という気持ちの方が強い。
なにしろジミーや英の騎士たちは土葬されていますよね。
この葬儀の違いは一体何なのか。
あとは今回初めて気づいたけれどノッティンガムの教会。
教徒ではないので実感としてはわからないのですが、
キリストの磔刑はほんとうに教徒にとって苦痛なのだそうです。
だから十字架そのものですら苦痛を教徒に与えるのに、
それにさらに御身さえ模られているというのは非常な苦痛なのだそうです。
この状況は耐え難い、と一枚絵で伝えるほんの1秒。
それから一党たちがお酒を飲んで歌い踊るシーン。
「まるで修道院だな」ウィルの言葉だったかしら。
修道院の女があんなにみだらな服の着方をするもんか、という話。
(もちろん単純な比喩で若い女だらけ、ということですけれども。)
あとは最後のアニメーションの部分ですね。油絵。
人を殺しているのは修道士の格好をした人たちです。
十字軍とはつまり神の御名による殺戮である。
重税とはつまり神の与えたもうた王冠による苦行である。
その神は本当にわれわれが信じるべき神なのか。


それでは後者、フェミニズム。
マリアンは初め、使用人蹴ったりbastardsと叫んだりするLadyとして登場。
強烈だなー、と思っていたのに、それが強がりだと知る。
そういう強がりだって要るのです。あの状況では。
ロビンを館へ案内して、ちょっとマリアンがつまづくシーンがあります。
そのとき後ろでふっとロビンが手を差し伸べようとしている。
完全に後ろ盾を失って、代官の言葉が現実になって襲ってきた瞬間。
10年ひとりで戦い続けるのはつらいことでしょう。
しかし応急処置のための手立てには真っ向から反対してはねつける。
今までひとりでやってきたのだから急ごしらえの夫など要らないと。
けれど種を蒔き終えたロビンを頼っても良いのだと気づく、
その瞬間の笑顔の美しさといったらない。
エリザベス観てるからCateに気丈な女性のイメージが強いのだけど、
だからこそ最後(森の中のシーン)、どうだ見たか! と喝采。
子どもの世話をする=母性性の獲得
ロビンとじゃれあって抱え上げられる=女性性の獲得
ロビンがマリアンを甘やかさない、というのがいいですね。
対等であり、けれど「女性化」されているマリアン。
男は狩に出て女は待っている。彼女はもう安心して待てるので。

彼女が待てなかったのは戦場シーンですね。
以前スコット監督の「エイリアン」(1979)を観ました。
時代が時代だったこともあって大変にフェミニズム的な作品だったわけですが、
気持ち悪くて怖くてあまり観てないといえば観てないので語る資格は持たない。
監督はリプリー同様にマリアンにおいて「戦う女性」を示したかったのか?
大方のSFではエイリアンは女性のことを示します。男性に対立する勢力。
では異邦人フランスも対立者としての女性性を持つか。
大いにあり得る。
例えばマリアンが着る青い服はフランス軍旗の色と重ねてみることができますし、
フランスの紋章である百合は聖母マリアの象徴です。
これはリチャード王の帰還のためにアリエノールが着た青と金の服、でもわかる。
(青を身につけるのはそれが単に高貴色だから、というのはもちろんあり得る。)
対してイングランド国旗は白地に赤い十字。胸の紋章は赤い盾に金の獅子。
赤に対する青、はフランス軍であり、同時に女性でもある。
戦って勝利を収めたイングランド軍は同時に家父長制を勝ち取る。
(ロビンがバーンズデイルで「男はだれもが一城の主だ」というとおり。)

さて戦場と言えばマリアンの登場について
男の戦いに水を指すようでよろしくない、
という批判をされる方がいましたが
わたしにはこれは一女性として戦う姿、
ではなく仇討ちのシーンに見えてしまいます。
どうやらサムライ映画だそうなので、夫と舅を殺された未亡人が
単身脇差しを掴んで襲いかかるのだけれど失敗し、
殺されかけたところで主人公が助太刀にくる。
そういうよくある場面に見えます。
彼女はフランスに対して戦う理由を持たないし
「ウォルターの敵、」と出撃前に呟いています。
まぁ確かに合戦に出かけて行って相手の首を取るようなものなので
確かに違和感は残りますが、それは「女だから」ではない。
マリアンが戦う相手がフランスだったら違和感どころの騒ぎではない、
きっとわたしも大いに文句を言ったと思います。


最後に。おまけ。
これはツイッタでぼそぼそ呟いていたのですが、ジョン王のこと。
彼は唯一、この映画で注目すべき人間性を持っていると思います。
メインキャラクターにおいて唯一母を持つ存在として描かれる彼ですが、
悲しいほど人間味のある人物として描かれています。
兄と比べられ続けて愛されなかった弟の、乳母兄弟が実はフランスの密偵で、
そいつにこけにされて、自分の人生はとんだお笑い種なわけです。
なんとか人に自分を認めさせたいと頑張ろうとするんだけれど失敗する、
そういう悲しさに溢れている。
自分の責任を自分に持つこともできない。
だから国の責任も当たり前だけど持てない。
それは兄のせいで母のせいで神のせい。
母が「言うことを聞かない」と仰っているけれどそりゃそうでしょう。
じゃああなたはジョンの話を聞いたのか、ということ。
ロビンが見返りの権利を主張するけれど、
ジョンは母にその権利を主張できない。
イザベラの言うことは聞くのは、
彼女が明らかにジョンを愛していると彼にちゃんとわかるからなのでしょう。
もちろん、一国の王がそんなことじゃ困るわけです。
つまり子どもがだだをこねるみたいにされたら困るわけですけれど。
でも兄にはいた「王の友」がジョンにはいません。
だからマーシャルが、ジョンの「王の友」にロビンをあてることができたら、
それはそれは名宰相だった、とふと思った。
いろんな点で無理がありすぎるけれど。
作品解説
公式サイトへのリンクです。

映画館のサイトとわたしの予定表とにらめっこしながら
3回目をいつ行こうか考えています。
ストーリーの分析ができるぐらいシナリオを覚えること、
これが3回目の目的。
ゴドフリーとフランス王の密談が川べりで描かれているでしょう。
あれがとても不思議。
変化を表す水辺で、屋外で陰謀が企まれるのなら
屋内の持つ意味や役割はなんだろうと思う。
しかしまぁロビンは屋内が似合わないということです。
あいつが家の中で話す言葉の少ないこと。
決して外で饒舌というわけではございませんが。


惨めな思いをした腹いせにRHを観ているようなものだ。
わたしはみなさんほど暗澹たる思いはしてないけれど、
それでも9週間待たされた。
うっかり恋したときにAlanがバンドに不在だった。
情報集めたり落ち着いたりするにはいい期間だったかもしれないけれど、
この不在は大きかったのではないかしら。
吟遊詩人、トゥルバドール、ミンストレル。
わたしは彼が、それよりずっと、the Kingである方が正しいと思うの。
友人を誘って行ってきました。
そうですつまり布教です。
映画の前にパンフレットを読ませ、
「この3人に注目したらずっと楽しいから!」と言い募る。
あまり乗ってくれなかった。
ううん、やっぱりああいう部分に注目するのは先からのファンくらいのものかしら。
映画は素直に面白かったと言ってくれた。その点ではよかったかな。
今回一緒の劇場にいた方は6人でしたけど、半分以上の方がエンドロールまで居た。
わたしの目的はロビンと3人の台詞まわしと
挿入歌のタイトルを覚えておくことでした。
首尾は半分成功、半分失敗、という感じかしら。

最後の海辺のシーンでマリアンの顔にロビンの血がたれるのを見て、
フィリップ王の血のついた生牡蠣を食べるゴドフリーを連想して、
ロビンはあの後美味しくいただいたんだろうかと
ちょっと不埒なことをぼんやりと考えたわけです。
2回目ともなると見るときに余裕が出ますからね。
水を持ってタック修道士を訪ねるロビンに始終にやにや。
飛び起きる一党ににやにや。左からウィル、ジョン、アラン。
あのぽかんとした顔といったら!
そういえば序盤に拘束されていた時、
明らかにウィルは首が苦しそうでジョンは背中が曲がっていた。
規格外!(笑)

大収穫だったのはscience of memory. の一言。
これは序盤でロビンが賭けをするときの言葉なのです。
「手業と記憶のゲームだ」と言うところ。
そしてロビンの失せていた記憶の父の言葉にもあるように聞こえました。
「しっかり覚えておけ」みたいな訳語。手形を捺すところだったかと。
このリンクそれ自体がscience of memoryだなぁと思ったわけです。
父と同じ手の大きさの息子が、覚えていなかった父と同じ言葉を言うということがね。

そして今回の目的の半分だった挿入歌のタイトルですが、
 Row Me Bully Boys Row(舟の中の歌)
 Sadness, Sadness(ウィルに陰気と言われた歌)
 Large Woman(ジョンのリクエスト)
 Lessons from the Empty Glass(ミードの歌、?)
こちらのサイトに教えていただきました。
よく考えたらわたしがエンドロールを読む必要などなくて、
どなたか英語ネイティブの方から教えてもらえばいいわけで。
だって気づいたらSadness, Sadnessしか覚えてなかった…………。
ふと気を抜くとLessons from the Empty GlassがRoad to Ruinに聞こえる。
ちょっと似てませんか。


どうでもいいけれど一緒に行った友人はわたしの友人ではほとんど唯一の理系の子で、
文学的な話にあまり興味持ってくれなかった。
ミステリー、アラスカでバーディが右手を折るところと
スターウォーズのルークがベイダー卿に右手斬られるところ。
男性性を示す右手を不能にするところが父親からの虚勢不安だよね、
という話を持ちかけたときの彼女の顔。
作品鑑賞は文系の友人とに限るわ。
早くも2回目を観に行きたい……。
Alanが歌うところで足踏みしたり、リズム取ったり。
楽しかった。コメディ映画だ。
もう一党ほんとに可愛い。
Row me bully boys、でジョンがウィルの頭をぐしゃってやるんですね、
あぁわたしは彼らのファンになってよかった、って思ったのよ心底。
アランに「美人は狙うな」と忠告するウィル、
修道士に酒について訊ねて、ジョンに窘められるアラン。
最初の方で4人揃って拘束されてるところなんてときめいたわ。
あの間になにをお話してたのか気になるなぁ。
ああいう、生きるか死ぬかのシーンがあるから、
みんなで盛大にばかやって遊んで楽しんでいるのを観るのが、楽しい。

最後、アランとジョンには女の子がいて、ウィルは子どもになにかを教えてる。
鹿を密猟して、森に隠れて暮らして。
すごく幸せな映画だったなぁ。
Russellが、チームがやりたかったんだ、って言ってたでしょう。
なるほどなぁって思ったのよ。本当に。
俳優は、自分の中に役を作る方にとっては特に、孤独な仕事だと思うのです。
それをああやって、仕事以外でも仲のいい人とできる。
それがいいじゃないの。
※ このレビューはロビン・フッドという映画それ自体よりも、
※ そこに登場するメリーメン(以下「一党」)を中心にしています。

まず初めに。
なぜひとつのメインとして一党を置くかというと、役を作りこむRussellが
3人、Alan、Kevin、Scottを自ら選んで一党の役にあてているからです。
そして選んだ理由をこう述べる。
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I also need all the Merry Men to have a musical background and Ridley is like ‘Why?’
(一党には音楽的な要素を持たせておきたかったのもある。
 リドリーは不思議に思っていたけれど。)
My thing was if you spend time in the army as these men do, if you are on this battlefield of brutality, then you have to know how to celebrate.
(従軍しているとき、残忍な戦場にいるとき、
 陽気にしているということを知るべきだと私は思っている。)
If you have made it through that day without an arrow through a part of your body dipped in horse urine - because it poisons your blood and you die - or cleaved in two by some knight in armour on horseback.
(一日を、矢や馬の排泄物を受けたり、馬に乗った騎士に切り裂かれることなく、
 つまり死ぬことなく過ごせたらわかる。)
If you get to the end of the day then you have to know how to celebrate and then get ready to do it again the next day.
(その日を生き抜けたら愉快に騒いで一日をリセットするべきだし、
 だからこそ翌日に備えることができる。)
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拙訳失礼しました。原文はこちらから拝借。
今でこそ気づきませんが
宗教がなんのためにあるのかというと、死を恐れるためです。
その死を招く戦争、生き延びたことを祝う音楽。
戦いを与える国と、音楽を与える一党。
ロビンを追放する王と、彼を迎える仲間。
イングランドvs.フランスが土台だとしたら、
当然、それに対応する一党が通奏低音であるということです。

さてその一党をまず軽くおさらいしておきましょう。(公式設定)
リトル・ジョン:力持ちの大男。スコットランド出身。
ウィル・スカーレット:赤毛で小柄な男。ウェールズ出身。
アラナデール(アラン・ア・デイル):長髪の男。アイルランド出身。
そしてイングランド出身のロビン。

この出身地の関係は、序盤でかなり有効に表れていると思います。
例えば、
・ウェールズを小ばかにするジョンと怒るウィル
・酒が飲める場所は、と尋ねるアランと窘めるジョン
・ロビンに付き従うウィルとアラン、一線を画するジョン
始まりのシーンで森からロビンが狩を終え、アランとウィルを連れて出てくる。
以降アランとウィルに対してロビンは指示を下すようなやり方が目立ちます。
(戦争中の「行くぞ!」、ノッティンガムでの「屋根から射ろ」など。)
比べてジョンに対しては同行を許す理由が「役に立つ」にも関わらず
彼に命じる場面はアランとウィルほど目立ちません。(実際なかったのでは。)
ウェールズとアイルランドはイングランドに従属的な立場を打破できなかった一方で
ずっと対抗し続け独立もしたスコットランドとの違いが
3人の違いとしてここに出ているように思えます。

その3人が、ロビンが1人でいるときは一緒に行動する。
お酒のみに行って女の子捕まえて、次の日は3人で眠る。
(そして水ぶっ掛けられて一斉に起きる。ここ最高だった!)
これはパンフレットに「連合王国としての意識」云々、とありましたが、
むしろイングランドに対しての「周辺」だという部分が見え隠れする気がします。
結局中心はイングランドであり、彼らは独歩しない、ということ。

そういえばRussell自身で音楽を要素に上げているのに
ロビンは Row me bully boys, をちょっと歌ったぐらいじゃないのかな。
キャンプファイヤで、ウォルターが「音楽、笑い声、焼けた肉」と述べていますが、
これは序盤のロビン一党のシーンと被ります。山分けしているところ。
アランがウィルに陰気な歌はやめろと言われてジョンのリクエストを採用する場面。
ウォルターにとって「戻ってきた」ものは、ロビンたちが常に持っていたもの。
それを遠巻きに眺める孤児。
彼らが欲しい場所は寒々と冷えた村ではなくてああいう村なのですね。
ロビンがジョン王に対して要求する、「家族を養える場所」。それを持つ男性。
そういう部分に家父長制を見ながら(時代ものだものしょうがない!)
マリアンが孤児を引き連れてくるところはフェミニズムとしては上出来でしょうか。
ここで冷める、という方もいらっしゃるようですが、
その前にあんなに男性主義的発言をしておいたら
これくらいの中和があってもおかしくないのでは。


ストーリー全体も映像も、文句なく楽しめた作品だったと思います。
vs.フランスの弓矢のシーン、あの臨場感素晴らしかった。
個人的にはフィリップから血のついた生牡蠣を渡され、
それを食べるゴドフリーもなんだか印象に残っています。
あれが「血の誓い」となにか関係するのか、2が出たらわかるのかしら。
イザベラが意外と気丈で、イングランド寄りだったのも好印象。
マーシャルのいかにも政治的な人物というのは妙な感じ。
誰に降伏したのだ、と訊ねる王に、「イングランドに」とでも言うのかと思いましたわ。
あれはわざとですね明らかに。
王以外のリーダーがいては困る、という、当たり前といえば当たり前な時代背景です。
だからこそ「神が私を王にした」と言うジョン王の拙さは同時に正しい。
王権神授説がなければ時代が成り立たない。
(ただしロビンは序盤に十字軍に否定的な態度を見せているのが布石。)


ロビンについて言えば
町の入り口で「ただのロビン」と言う。
これがKingdom Of Heavenの「ただの鍛冶屋です」を髣髴とさせた。
一番ぐっときたのは、マリアンを馬に乗せて、鐙をかけてあげる場面。
あれは本当、心を掴まれるシーンでした。
やさしさ、丁寧さ、みたいなものが足に添えられた両手に満ちている。
そしてバーンズデイルで手形を合わせるシーン、
成長してしまった自分の手の大きさが、父の手と同じになっている。
ここで確かにいた彼自身の父親像を掴み、自分が何者かを掴み、
けれどロビン・ロングストライドは存在していない。
なにしろ彼は今ロバート・ロクスリーなのです。
ゴドフリーがロバートは死んだ、と囁いた瞬間にロビンはロバートでなくなり、
重ねてロクスリーが亡くなる。父親からの解放です。
ノッティンガムを救ってそれを知り、やっとロビン・ロングストライドが誕生。
そしてゴドフリーに文字通り一矢報いる戦いの後。
森で鹿獲って孤児の子ども達と暮らすのですが、あれは明らかな父親像。
そして青い服(聖母の象徴)のマリアンがそこで微笑む。
女神に彼は背を向けないのですね。

マリアンについて言えば
Cateがエリザベスでやっぱり馬を駆って前線に立ったことを思い起こしました。
あの時も相手の王の名前はフィリップ(フェリペ)。スペイン王でしたね。
高貴な、背筋の通った役がほんとうに似合う。
さてさて、戦いの後で領内を治めているのは彼女なのでしょうか。
領民はロバート=ロビン、というのを承知なのかしら。
ここちょっと気になるなぁ。


最後に。
エンドロールのアニメーション。これを観ないで席を立つのは勿体無い。
そのあとのクレジットで、挿入歌のところにAlanの名前があるのをしっかり確認しました。
この4曲ともサントラに収録されていないのは実に残念です。
さて、それも終わると、じわっと浮き上がるRobin Hoodの文字。
そうなの。
The End、ではないのです。
薄志弱行ですみません……。
もうなんだ、だって、騒ぎたいじゃないの。
おいてけぼりはいつもつらい。

Movie Walker
まだ見ていません。3だけ読んだ。MMについて語られていたので。

結構評価がいいみたい。映画の。楽しみ!
だがあえてけなしたくなるじゃないの、そうなると。
公開おめでとうございます!

ああいうのが趣味に合う方にたくさん観ていただけることを願っています!
つまり、なんだ、まるかいてちきゅう的な理由ではなく。
それでもしご覧になってメリーメンに興味をお持ちになった方が、
ふらふらと我が家にいらっしゃいますように。
カテゴリRobinHoodにて、過去のインタビューなど取り揃えてお待ちしています。
英語ですけど。
あと片寄っていますけれど。
我が家はアラン・ドイルとケヴィン・デュランド、スコット・グライムズのファンの味方です。
専門はアランですが他二者についてもある程度語れますと言っておきます。

よし、言いたいこと言ったので落ち状態に戻ります。
20日復帰予定、21日鑑賞予定です!
Russellのファンサイトにて、ぴあの12月16日号表紙がRussell、と伺って、
間違えて買ったのがMovieぴあ1月10日号…………。
とんだおばかさんだよ、いやでも買えてよかったです。

まずはRussとRidleyがコラボした歴史。
それから見開き4ページに渡って、
・内容及び人物紹介
・「なぜいまロビン・フッドか」
(サムライ映画を作るのに「なぜいま」と聞かないのと同じ理由、とのこと)
・歴史に大きく言及している、というのが見所。
・Russellのインタビュー(プロデューサーをしていることについて)
・Cateのインタビュー(Russとの共演について)
おおまかにはこんな感じ。

個人的に買う決め手は、Cateのインタビュー。
ロケ地には家族同伴だったわけですが、との質問に、仕事を選ぶ際に
その仕事が家族にとってどのような意味を持つかがウェイトを占める、と答え、
「今回は、とりわけ素晴らしかったわ。(……)
 セットには弓矢のような小道具もあるし、音楽もあるし。
 子供たちにとって、まるで天国みたいな場所だったのよ」
サントラ届きました。米フォーマットです。
よそからCD買う度に、キャラメル包装が開けづらいなぁと思わざるを得ない。
ブックレットつき。よく広告になってる写真とクレジット。
CDを収めるプラスティックケースの下、に、MMがいます。



インタビュー。
いやぁRussellカッコいい!
http://movies.yahoo.co.jp/interview/201012/interview_20101203001.html
内容は今まで何度も語られたことと大差ないです、はい。
昔のものを引っ張り出してきました。
DVD/Blue-Rayが出たときのやつです。
保護のためにコピペをたたんでおきます。

MMばかりのインタビューを集めていたから
Russellの語るMMというのをまるで失念しておりました。
(あれ、RussがAlanについてhitfixで語った動画紹介しましたっけ?)
日本公開から日本でのDVD発売までまたしばらくは時間があるはずなので、
12月からはRussellのインタビューを中心に回りたいと思います。
(DVD出る頃には2の行方も確定するでしょう。
 しかし作る予定って本当ですか? 日本の興行如何だよね?)
意外と……意外と質問に出てくるのですよね、MMについて。
持ってきたのはたまたま見た記事ですが、核心ではあると思います。
音楽的なものを持つ必要があった、と説明する。なぜか。
戦場で今日を生き抜けたことをお祝いするため。明日もまたがんばるため。
的を射ている。


以降情報は
Russell Crowe News
Murphs Place
主にこちらのサイトからお借りする予定です。
※わたしが参加したわけではございません。

レビューなど上がってきています。
取り急ぎながらリンクをご紹介。(すみません;;)
後ほどゆっくりと記事紹介したい所存です。
後ほどがいつになるかは謎ですけれど!

KEVIN DURAND-Big Fella
Kevyのファンの方のサイトです。Dark Angel中心。
(彼個人のファンサイトがあるところにファンの多さを思います。
 だってScottyのファンサイト見たことないよ…………!)
そしてその方のブログに記者会見のYouTube動画あり。

すみませんほんとう、勝手にお借りしました。
そしてリンク貼るだけで観ておりません。あしからず。
動画って観始めると止まらないので時間のある時に確認します。
それが来月の21日になるかもしれませんが!


公式ページにブログパーツが登場
どうです…………この、微妙な力の入れ具合。
個人的に、ですけれど、別にRussellだけ目立たせなくてもいいと思うのね。
日替わりでCateが出てきたりKevinが出てきたり、Williamが出てきたり、
してもいいと思うのね。
占いの結果により映る人物が替わってもいいと思うのよ。
こういうとき、Russell Croweという存在感を思います。
そうだよなぁ、Russell目当てで観る人多いんだろうなぁ。
だが日本の場合は、あれがイングランドvs.フランス、という観点で
それを楽しみに観る女子が多いことをわたしは推測する。
まるかいてちきゅう。
いや、わたしはこれに関してその動機如何に突っ込みません。
たくさんの人が観て、面白かった、続き観たい、
そう思ってRH2が作られることが大事。
あえてプッシュはしませんが、やるからには成功して欲しい。
見掛け倒し、とか期待はずれ、と言われたくない。

つまらない、と思うのなら、観方が間違っているということ。
送ったメールが宛先不明で返ってくるとはなんですか……。
ちょっと、結構不安なんだけど、もうパンフレット刷ったよね?
もしあれが載ったら許さないんですけど!
Bobiteとして、っていうか、GBSファンとして、許さないんですけど。

RHができるまで
映画ファンのサイトにありましたのでリンク。

ラッセル来日でだいぶツイッタが楽しいです。
楽しすぎて悲しいくらい。

以下関連記事のリンク
YouTubeに動画
続編製作を示唆
プレミアのインタビュー
下のリンクは続きがまだ出そうな感じです。要注目。
どちらとも、「これが発音のことで怒って席を立った男か!?」という。
すごく柔和なのはなんでだ。


うーんと。
こういう、二人が楽しそうな写真とか動画がネットにばらまかれて、
またRH観たいなって思った人がたくさんいて、
それで、RH2公開したら、ラッセルとケヴィンとアランとスコットで、
4人で。
日本にきたらいいと思います。
そう思うことにします。
意地張るのがばかばかしくなってきた。
バンドに執着することはしなくてもいいでしょう、きっと。
In our own true way,
MacFarlanistなわたしは、少し、視野を広げることにするよ。
Walked around for 7 hours with Kevin Durand. Tokyo is awesome.
@russellcrowe

なんで……Kevinがいるんだい…………。
それだったらScottyも来ればよかったのに…………。
ふたりで7時間歩くとか。健脚だこと。あたりまえか。
のんだくれのsinger2人にはそんなことできそうにないものね。
ちゃんとあなたのお友達と子ども達にお土産は買ったかい?

ジャパン・プレミアは25日です。
記者会見は24日!
どっきどきですね。
公開間近だぁ。
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好きな作家
:いしいしんじ、江國香織、梨木香歩、藤沢周平、福井晴敏、
Christian Gailly、Ray Bradbury、Edgar Allan Poe、Oscar Wilde
好きな画家
:William Turner、Jacob van Ruisdeal、いせひでこ、いわさきちひろ
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