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Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

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緑の影、白い鯨//Ray Bradbury, 山本三郎 訳/筑摩書房

厚さの割にはすらすら読めます。
33歳のBradburyが、Houstonの映画『白鯨』の脚本を書くために渡愛して、
そこで起こった半年間のことを綴った自伝的小説。
舞台は1950年代のアイルランド。パブと街角、夜と昼。
緑で貧しい、そして音楽と文学と雨に恵まれた島国。
(人口に対してノーベル文学賞受賞率が大変高いことで有名です。)
住人たちの言葉遣いがとても生き生きしています。詩的で。巧いこと言う。
Bradburyの書き表し方がまた極上です。いつも通り。

アイリッシュと言うとやっぱりまだ侮蔑に取られることがありますが(実証済み)、
飲兵衛でカトリックな失敗の大天才。
巧みな言葉で事実をくるみ、現実を遠ざけながらそのすぐそばで生きている。
愛しいじゃありませんか。
アコーディオン弾きの話が心に残っています。
ワインのお葬式も。
IRAの夜も。
米映画の「ミリオンダラー・ベイビー」を併せて観ても面白いかな。
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自己紹介:
歴史(独愛蘇)と旅行が好き。
好きな作家
:いしいしんじ、江國香織、梨木香歩、藤沢周平、福井晴敏、
Christian Gailly、Ray Bradbury、Edgar Allan Poe、Oscar Wilde
好きな画家
:William Turner、Jacob van Ruisdeal、いせひでこ、いわさきちひろ
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