One Piece 60

これ読む前にフェアリーテイル読んでたんです。
ワンピに慣れるとそのゆるさというかのんびり具合が味気ない。
フェアリーテイルはフェアリーテイルで面白いよ。魔法好きには。
わたしはまだ話のテンポについていけてないんだけど。
少年漫画はあのドラマチックさがいい。歴史的な深みがある、というか。
少年って過去も未来も好きでしょう。恐竜もテクノロジーも好きなように。
なにもない数日をじっくり書き上げるなんてことはしないんですよね。
永遠を信用しないから。時間を止めることを恐れるから。
そういうところがいい。
それで魔法は約束ごとが多いのがいい。
特に好きなのは『ゲド戦記』の絶対の約束。（ゲドは大御所の設定多くて好き。）
はい以下感想。

もうなんか大変だった。目が腫れそう。
本誌で一話一話わくわくしながら読むのもいいだろうけど、
こうやって纏めてばーっと読むと話の繋がりが見えていい。
性根がコミックス派なのです。感情が隠せないので立ち読み向かない。
扉絵がどれも素敵だったなー。
ワンピはいつもそうだけど、お話がある。ああいう一枚絵が好き。物語の絵。
SBSが見ものでしたね、ルーキーファンにとって。
あとフラロビファンも盛り上がるだろーなぁ、ロビンの声優さんのSBS！

回想編はドラゴンとダダンにもってかれた。あれれっ
可燃ごみの日。
これ真実歴史なのですよねぇ。選民思想、ホロコースト。
いらないものを淘汰した世界に幸せはない、とドラゴン仰ってますが、
いらないものを淘汰したなかからまたいらないものを作り出すのが人間ですよ。
部落差別がいい例です。時事問題でいうと反日感情です。
優越感を以て初めて生きていける。
あ、サボの手紙のシーンなんかは、見ていてこれがファンタジーだと安心させてくれる。
普通読めないよ文字。あの教育環境じゃ。書けないし。
わたしこの前育てる母がいないって言ったけれど。ダダン。
彼女が山賊だってことにとても納得した。
生むのは海だけど育てるのは土だよね。
山そのものは男性だけれど山の神は女性で、不器量なのが定石。
じいちゃん殴るところがもうあまりにも母親だった。目が腫れる……。
あとジンベエの説教が凄かった。チキンスープ。
たんと召し上がれ、ルフィ。

あとすごいなー、と思うのがみんなの現状。
難しいこと持ち出さずにああいうこと書いてのけるところが尾田先生すごい。
ゾロとチョッパーのとこね。ロビンちゃんのフロンティアもそうかな。
（北米の西部開拓は町ごと移動するので廃墟が並んでごろつきが住み着いたのです。）
それから一番教訓にしなきゃなんないのはフランキーのとこだ。
科学の行く先は自然の服従で目指す先はその超越なのかなぁ。
現実を生かさないっていうのはプロじゃないらしいよ。
料理人はあるもので何を作るか決めるけれど
素人は作るものを決めてから材料を買いに行く。
自然な方が簡単だし安上がりじゃありませんか。
フランキーが正しい。押した人は悪くないのよ。作った人が悪い。
それで、うん。見ての通りだ。とても狙ってこの絵描いある。

キッド、の、頭。
kid（生け贄）が十字架に人をかけるとか、ちょっと！
それでキラーの方が知識あるってなんかイイ！
キッドの覚悟がいいなぁ、好きだなぁ。
一生あいつは「帰りたい」なんて言わないのかな。


長い感想！　すごい読みごたえだった！