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Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

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// Philip K. Dick, 浅倉久志 訳 // ハヤカワSF文庫 テ 1ー6


面白かった!
Dickは文体が好きで買おうと思い、『アンドロイド』は有名すぎるからと敬遠した結果。
結局『アンドロイド』も買ったのですが。
まず、ハヤカワのDickは表紙が格好いいですね! 一目惚れしそうになりました。
第二次大戦の結果を逆転させ、サンフランシスコを舞台に日本・ドイツ・アメリカの動向を追う。
人種差別の気がありますが、うまく追えているな、と思う部分もあります。
戦後の人間の心の動きと芸術、政治。
第三帝国の人名が結構出るのでその辺りの知識がない人にはつらい。
あと易経の知識もあると楽しめるのではないかしら。
銀細工の話はとても心に重い。人間とその文化の尊厳。
ロケットやら惑星植民地やらでてきますが、文化は結局人間に一番根づく。ここにぐっときた。
最後がちょっと個人的に納得しづらかったな。

でも引き込まれる文体で、読みやすくガツガツと楽しめます。
ぜひに!
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好きな画家
:William Turner、Jacob van Ruisdeal、いせひでこ、いわさきちひろ
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