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Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

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アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
// Philip K. Dick, 浅倉久志 訳 // ハヤカワSF文庫 テ 1ー6

読了、!
映画「ブレードランナー」の原作小説。
圧倒的なスピード感、絶対的な文筆力。静かに閉じる1日、長いながい戦い。
人間とはなにか、を問うのがSFなら、それと真っ直ぐに対決した長編です。

Ray Bradburyの"Million Year Picnick"という短編には
「遠くて長いピクニック」という素敵な邦題もあるのですが、
まさにこれはMillion Year Picnick、です。
サンフランシスコ市内からほとんど出ないのに大いなる旅をしていて、
けれど軽妙な書き口だからちっともそれが苦しくない。

個人的におぉ、と思ったのが、感情のコントロールという観点です。
人間の根底を感情に求める、けれど出だしのデッカード夫妻は、感情を機械に頼る。
見所はこの奥さん、イーランの変化でしょうか。
鬱に閉じ籠る彼女は、最後に夫のために映話をかけて生物の生活環境を整える。
電気カエルが生命体だと認めるのですね、彼女の夫と同じように。
生きてるということの定義をとても複雑に考えさせられますが、
ここでは非常に単純にも思えます。
それが「生きている」と感情移入できる人にとっては、それは「生きている」。
とても明快なことです。

あとレイチェル。
彼女がしでかすことはとても貴重。
リックが山羊を奥さんより愛していると思ったから、ああいう手段に出る。
ここでこの山羊はまさしく生け贄です。キリスト教の。
だからリックは妻を手にいれることができる。

近々映画も観たい。
きっと面白いに違いないのです。
そして最初の問い、アンドロイドは電気羊の夢を見るか? ですが、
見ます。
わたしはそう思います。
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