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Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

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//金谷武洋/ちくま新書834

今月の新刊! と言いたいために3月中に読み終えた。
良本です。もっと読まれればいい。
前掲の『日本辺境論』の内容と併せて読むと面白いかな、と思います。
実際被さる部分が多く見られます。意味として。親密性など。
あとは去年の11月に読んだ『日本人の発想、日本語の表現』も。
We are what we talk.

『日本語が亡びるとき』//水村美苗/筑摩書房
この本をベースに日本語滅亡論は杞憂に過ぎないと力強く語り、
文法講義を交えつつ日本語の「土着性(あるいは親密性)」を解説する。
この親密性でふと思ったのが、ソファの応接間での上座の位置。
長椅子のほうが上座で、個別は下座なんだそうです、欧米では。
言葉では「わたし」と「あなた」をはっきり隔てているのに、隣に座る人の存在を求める。
日本語は逆です。「わたし」の存在は対話の中で溶けて消えている。
そのくせ自分の席を求める。

川端康成の『雪国』で、冒頭の一文についての考察が興味深かった。
三人称全知の語りという文学的遺伝子なのか
はたまた主語という特殊な言語形態のせいか。
わたしと友人があの英文から想像したイラストは横からでした。
きっと日本人は横からでしょう。
OKPでちょっと呼びかけて、このイメージ描いてもらおうかなぁ。
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