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Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

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//内田樹/新潮新書336

話題の一冊。
これからしばらく日本論が続く(と想定されます)けれど悪しからず。

彼を読むのは『9条どうですか』以来。
相変わらず親しみやすく読みやすく明晰で奥深い。
日本人はどうしてそのようなものの考え方をするのか、を、4つの観点から論じる。
個人的に日本人の思考法は日本語と密接に関わっていると思っているので4章は特に面白く読めました。

特に興味深いのは漢字とかなについて。表意文字と表音文字。
日本人はあまり音を当てにしていない気がします。
同音異義語がこれだけあるというのがそれを示している。
わたしは長らくsigneの和訳が「ひょうしょう」なので「表象」だと思い込んでいました。
(正しくは「標章」。サインですから。)
ここからわかるのは、わたしは「ひょうしょう」という音ではなくて漢字によってその言葉を理解していた、ということです。
会話をしながら音の表す漢字を頭の中で思い浮かべる。きっとあらゆる日本語話者のするように。
端なのか橋なのか、驚異なのか脅威なのか。
これは日本語話者が英語を習得する際のハンディでもあります。文字から入る。
文字というものに親しみと愛情と信頼を持っている証しです。是非は問わない。
そんな言語なのに活字離れとは痛々しいというか致命的というか、
頼むから漢字多用に戻ってくださいマスメディア。


わたしは自分の言葉に論理性があまりないことは知っているのだけれど、
それはこの言葉が借り物だからなのかとふと思った。
本を読むことで仕入れた考え方や言葉を、自分自身とつなげる前に飲み込んでしまう。
噛むというプロセス、考えるということをあまりしないせいなのかもしれない。
既成のもの同士をくっつけることはするけどね。

今回珍しく書き込みとドッグイヤーをしてみましたが、読み返すと面白い。
自分の思考手順が残っているのです。
ある文章(あるいは言葉)によって掘り起こされるわたしの個人的経験がこの本に残る。
正しい・正しくないはここで求めていないので、まるで自由過ぎる。
続けてみると良いかも知らん。
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歴史(独愛蘇)と旅行が好き。
好きな作家
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Christian Gailly、Ray Bradbury、Edgar Allan Poe、Oscar Wilde
好きな画家
:William Turner、Jacob van Ruisdeal、いせひでこ、いわさきちひろ
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