忍者ブログ
Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

[76]  [75]  [74]  [73]  [72]  [71]  [68]  [67]  [66]  [65]  [64
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

//Charles Dickens, adapted by Monica Kulling/RANDOM HOUSE

邦題は『大いなる遺産』。Kippsと似た感じ、と言っていいのかどうか。
筋は実際同じです。
恋をして徒弟になってお金が入ってきてそれを失って、初恋の相手と結ばれる。
Dickensは人間描写に力点を置く作家(だそう)なのですが、これじゃちょっとわからん。
代わりにKulling女史の癖はなんとなく掴めたかなぁ。
時間の経過を未来を前提にして書く傾向がある気がする。
あと会話重視ですね。子供向けだから当たり前か。
Pipが牢獄を訪ねるのが好き。最期の会話がいい。切ない。

DickensとWellsは似たような生い立ちなのですが作品の力点がまるで違って面白い。
それでどちらも、完全に成功した人間を書かないところがとてもいい。
ふたりとも芸術作家というよりは大衆作家だったけれど、これが売れたってことは、
これは正しく19世紀ロンドンだったんだろうなぁ。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
Search
サイト内検索
Calender
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
profile
HN:あず/relieur
HP:SailingDay
性別:女性
自己紹介:
歴史(独愛蘇)と旅行が好き。
好きな作家
:いしいしんじ、江國香織、梨木香歩、藤沢周平、福井晴敏、
Christian Gailly、Ray Bradbury、Edgar Allan Poe、Oscar Wilde
好きな画家
:William Turner、Jacob van Ruisdeal、いせひでこ、いわさきちひろ
全力でGBSを応援中
twitter
P R
忍者ブログ [PR]