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Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

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//Charles Dickens, adapted by Monica Kulling/RANDOM HOUSE

邦題は『大いなる遺産』。Kippsと似た感じ、と言っていいのかどうか。
筋は実際同じです。
恋をして徒弟になってお金が入ってきてそれを失って、初恋の相手と結ばれる。
Dickensは人間描写に力点を置く作家(だそう)なのですが、これじゃちょっとわからん。
代わりにKulling女史の癖はなんとなく掴めたかなぁ。
時間の経過を未来を前提にして書く傾向がある気がする。
あと会話重視ですね。子供向けだから当たり前か。
Pipが牢獄を訪ねるのが好き。最期の会話がいい。切ない。

DickensとWellsは似たような生い立ちなのですが作品の力点がまるで違って面白い。
それでどちらも、完全に成功した人間を書かないところがとてもいい。
ふたりとも芸術作家というよりは大衆作家だったけれど、これが売れたってことは、
これは正しく19世紀ロンドンだったんだろうなぁ。
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