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Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

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ワンダー×ワンダー
途中まで見ていてあまりにも腹がたったので見るのやめにした。

ダクトやパイプの絡み合うのが魅力、とか、ごついビスがイイ、というのを否定はしませんけれど、
ジャンクションが鳥居に見える、というのは眉をひそめる。
それを作ったらいい、という意見にぞっとした。
わたしは特に宗教心を持っていたりしませんけれど、
宗教的な意味を持つものを、その意味を脱用して形だけとりだそうとするのは日本の悪い癖だ。
十字架のアクセサリーとかクリスマスなんかいい例ですよ。
そういうのは腹がたつ。どこまで意味を壊せば気が済むの。(失礼だと思いなさい!)
中身のないものなんて美しさを持たない。
そういうものを見て「beautiful」と思う人なんているとは思えない。ハリボテだから。
だから鳥居に「見える」まではいい。想像力だから。
でも形にしようとするのは許せない。
作り物に囲まれて「匠の国」とは笑わせますなぁ。
長持ちするものを作れる匠を守れもしないのに。

ものが意味を持たなくなったのはいつからかしら。
それを大切にしなくなったときからでしょうか。
使い捨てをまるで美徳にしてからかしら。
いつぞや、宗教的な建物は美しくて好きだと言ったら
金つぎ込んでるからね、と言われたことを思い出した。
わたしはその人にそのときとてもがっかりした。
生きていることを預けられた建物だから美しいのですよ。
今よりずっと死が近くて、それに恐怖して、そこから生に近づこうとすがりつく場所だからですよ。
逆に今は生きることが当たり前だから無機物やら廃墟に興奮するのかしら。
その点で廃墟はなんとなくわかりますね。単純に永遠を否定している。
それにしたって工場にたくましさを見るのは、これはなんだろう。
人間の不完全への絶望かしら。
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好きな画家
:William Turner、Jacob van Ruisdeal、いせひでこ、いわさきちひろ
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