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Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

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//Ray Bradbury/Bantam Books、 The Grand Master Edition

邦題は『火星年代記』。ぴったり2週間掛かって、読了。
今まで読んだまともな英語の本(How To Win Friends & Influence People//Carnegie、Kipps//Wells)
と比べてページは少ないけど、初めて飽きずに読み通した本になります。
なにしろ文体はとてもシンプル(わたしが読めるくらいですので)。
引き合いに出すべきなのはやっぱりWellsかな。ありきたりですが『宇宙戦争』。
Wellsは地球外生命体を絶対的に高位に置くけれど、それは彼の人間性不信のせいかしら。
ところで2冊とも、立場は違えど述べることは同じなんですね。
生き物は、そこに生きるのに適したものが生きてゆける。そこに住む資格のあるものが。
所有者は正当な所有者として他者の侵略を許さない。
Wellsがそれを書くのは理解できる。20世紀初の英国は侵略恐怖に襲われていたから。
Bradburyがそう書くのは、でもなんでだろう。この時代って冷戦中ですよね?
アメリカに対する知識が少なすぎていかん。

話を戻す。
この本は『たんぽぽのお酒』と同じでオムニバス。
始められた個々の物語が最初よりかほんの少しずれた位置に着地して、
それが続いてゆくことで螺旋を描いて繋がっていく。
話を未来へ伸ばしていく、と言いましょうか。
誉め言葉には事欠かないのですが、
個人的には、単語を並べていく書き方が素敵だと思います。
情景が苦もなく思い浮かべられる表現力は言わずもがな。
いしいしんじ好きな方はBradbury好きなのではないかしら。
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自己紹介:
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好きな作家
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Christian Gailly、Ray Bradbury、Edgar Allan Poe、Oscar Wilde
好きな画家
:William Turner、Jacob van Ruisdeal、いせひでこ、いわさきちひろ
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