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Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

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学者と反逆者、19世紀アイルランド//Terry Eagleton/大橋洋一 梶原克教 訳/松柏社

アイルランド史に興味があると言ったら准教授が貸してくださった。
半分以上なに言ってるのか解らなかったので、
訳者解説2つと5章の「青年アイルランド派その他」だけまともに読んだ。
気になった言葉はメモするようにしているのだけど、
メモできる程度にまで頭がついていかなかったのでひとつだけThomas Davisの言葉を。
「英語はケルト人が話すには堕落した言語であるだけでなく『不自然』な言語であった」。
時代が時代ですからねぇ。
今はもう北米在住のアイルランド系がそういう音楽をいっぱい作ってますが
(Young Dubliners、Dropkick Murphysなど)、
Gaelic StormのPatはちょいちょいアイルランド語で書いたりしてますよね。
(不思議なのはFiddlers Greenも英語で歌っている事実。)
というか英語は母語話者でない人にとっては限りなく不自然な言語ですが。

関係あるところでは、5章でアイルランド音楽の採集についても触れています。
アイルランド文学及び音楽は一般的に口承でした(書いたら言葉が死ぬと思ってたのでは)。
そこで、19世紀に「書かれていない」民族音楽の採集を行ったGeorge Pitrie。
彼を評する言葉として
「洗練された知性および忠誠心とアイルランド人の希望および共感とを調和させるという、この時代の大きな難題を片付けるのに随分貢献した」。(p.288)
丸ごと引用で失礼します。
たった一曲歌うだけでそれを達成し得る、民族音楽という力。
国歌を歌うことすら躊躇う国には決して有り得ない統一感だろうと思います。
日本語は日本でしか使われないので、これが死ぬ、あるいは敷衍しない限りにおいて、
日本という民族について日本人全体が考える日は来ないんでしょうね。
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