忍者ブログ
Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

[53]  [52]  [48]  [45]  [44]  [42]  [40]  [39]  [38]  [37]  [36
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

白鯨(上)//Herman Melville, 高村勝治 訳/旺文社文庫567-1
米文学史に君臨する名作、メルヴィルの自伝的小説。
古典小説にしてはとても読みやすいなあ、というのが印象です。
1851年の作品ということでかなり構えて読み始めたけど想像より楽だった。
フランスモダニズム文学とかロシア近代文学、イギリス近代文学なんかより断然。
innocenceと呼ばれる事実を見るなぁ。
あと訳が上手い。とても。気になったのはプリンぐらい。
原文でpuddingとなってるならデザートあるいはご褒美と訳す方が自然なのでは。
文章は比喩に躍動感が溢れてる。描写が細かくて、イメージが立体的に浮かび上がる。
がつがつと読めます。白鯨の作るうねりに引きずり込まれる。臨場感がある。
ただ海のような知識量が襲いかかってくるので、キリスト教の知識はあったほうがいい。
でないと読んでてきっと面白くない(かなり細かい注釈がついてますが)。
あとは船の話なんで平気でゲイっぽい。
文学的に読まない限りでは楽しく読めるんじゃないでしょうか。
D.H.Lawrenceの解釈なんて知らんぷりでいいよ。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
Search
サイト内検索
Calender
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
profile
HN:あず/relieur
HP:SailingDay
性別:女性
自己紹介:
歴史(独愛蘇)と旅行が好き。
好きな作家
:いしいしんじ、江國香織、梨木香歩、藤沢周平、福井晴敏、
Christian Gailly、Ray Bradbury、Edgar Allan Poe、Oscar Wilde
好きな画家
:William Turner、Jacob van Ruisdeal、いせひでこ、いわさきちひろ
全力でGBSを応援中
twitter
P R
忍者ブログ [PR]