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Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

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//柳瀬尚紀/新潮文庫や41-2

The author translated James Joyce's Finnegans Wake into Japanese.
この一文はなにを表すか、というと、
・柳瀬氏は天才である
・日本語は天才である
です。
(一度挫折してるのですが、読み直したいと思います……。)

外国語をする人の方が日本語への思い入れが強いと思うのは偏見かしら。
比較の成り立つ見地からだと、ものごとはよく見えます。
多面的に見ることで発見があります。
最近報道がよくひらがな混じりの熟語を使いますね。
我慢ならないのではやく戻していただきたい。
漢字廃止を訴える人は日本語しかやったことないんだよきっと。
あるいは想像力と美的感覚が欠如しているに違いない。

翻訳の名手である柳瀬さんの訳の方法を見ると、どうも自分の訳出が耐えられなくなる。
彼ほど真剣でないことが恥ずかしくなる。
日本語を信用していないと突きつけられているみたいに。
(英語と日本語の互換性をそれでも未だに信用できない。)
egressとingressの訳(の方法)なんてとても真似できない。
もっと信用するために底から日本語勉強しなきゃなぁ。

さぁて。
こういうものを読むとき、自分は日本人たるためになにをしているかと時々思う。
生まれることは誰にでもできるのだから、菊の家紋を持って他国に入るとき、
それが積み上げてきた経歴に傷を付けないためになにができるだろうと思う。
胸を張って自分の国を語れるようでなきゃならない。
その点で日本の歴史教育は卑屈に過ぎる。
そして国語教育が脆弱に過ぎる。
日本語はもっと真剣に使っていい言葉です。
意味を乗せて慎重に話すだけの価値がある言葉です。
声にしたら途端に崩れて消えてしまうにしても、丁重に取り扱わねばなりません。
とするとわたしは話すべきじゃないのでは。
嘘なんてとてもつけなくなる。
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