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Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

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2000年の映画なのね。
合衆国の脆さ、弱さ、痛々しさ、悲しさ、現実。
そういうものがつまった2時間。
それを、蓋をして閉じ込めて知らないふりした、結果が、9.11だったのかな。
人種とか民族的な問題の視点はもちろんですが、
(FBIの人種ごたまぜぶりはなかなかやるな、と。
 特にマイクの役どころなんかまさに、ですね。)
せっかくなので軍というものから見ましょう。

軍人は、敵を殺すことは殺人になりません。法的には。
国家を敵から守ることを仕事にしているから、そのためにはなんだってする。
けれど、内側にそれがあった場合は?
そもそも国家ってなに?
寄せ集めて作った国には、ひとつの理想なんて存在しません。
団結の拠り所がありません。
軍がブルックリンに入ってきたとき、ついにアメリカも全体主義に走ったのか、
まるで50年代のSFだな、などと思ったあとでがっかりした。
人間は本当に、よりよい方向へ向かおうとしてるの?


あ、あと、ハートロッカーも観ました。
これも悲しい映画ですね。
軍人が平気でいる暮らし。
爆弾が当たり前にある暮らし。
それを作っておきながらそれに苦しむアメリカ兵。
ドキュメンタリー風で、派手ではなくて、けれどとても重い。
当たり前だけど、これが戦争なのね。
銃を向けるから死んでしまう。
相容れないものを抑え込むから殺してしまう。
「自分を満足させるために、あんたはおかさなくていい危険に踏み込んだ」
これは、ジェームズへの言葉じゃあありません。
国を守ること、は、この方法でしか達成できないと思っているのなら大間違いで、
この方法では国も誰も救えない。
誰も救われない。
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