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Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

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// 岡田淳/理論社
日本の「児童文学」の地位の低さを批評した外国(英国?)の方がいた気がします。
国の将来を預ける子どもたちの読む本を重視しないとはなにごとか、という。
最近は向上してますよ。ね。

本題!
児童書の大御所、岡田淳さんの新作です。
今回は4作目の『ユメミザクラの木の下で』とは違う意味で泣けてくる。
愛しくて温かくてせつない。柔らかくて掬えなくてもどかしい。ちょっと甘い。異色かな?
でも勇気、機知、思いやり、というシリーズ10作の根底は揺るぎません。

12年来追っかけてますので、人生の半分以上で彼を読んでることになります。
彼のなにがすごいかって、まずは擬音語。魔法のようです。
それから人間の温かさ、というのですか。繋がり。大人と子どもの距離。考え方の違い。
いろんな形で人との関わり方を示してくれます。
そして、うまく言葉にならない、胸の内に詰まって小さく固まったものを、
そうっと丁寧に広げて、くっきりとちょうどいい言葉にしてくれるところです。
児童書の大事な点は、読み手と文章との距離が近いところにあると思います。
うそも偽りもなく共感できるところにあると思います。
見つけては、ああそうだ、それだ、って思うの。
例えば44ページ。
「ほんとうは歌っているひとたちと親しいのに、ここにいることに気づいてもらえない、ひとりとりのこされている、そういう感じがふいにしました。」
このあと主人公は叫ぶんです、気づいてほしくて。
わたしも静かに叫んでます。きっと聞き取ってもらえない言葉で。

成人して児童書に共感してんの、なんて侮るなかれ。
感性のすり減ったひとはそんなことできないんだから。
だから12年、わたしは彼を読んでるんだ。
この美しい日本語!



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