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Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

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// 藤原正彦/新潮社
齋藤孝、中西輝政、曽野綾子、山田太一、佐藤優、
五木寛之、ビートたけし、佐藤愛子、阿川弘之
以上9名の日本人との対談集です。
図書館に並んでいたのをタイトルで選んだら藤原正彦さんだった、という。
(そしてそれを計算ずくでタイトルを決めるんだから藤原さんのファンなんだって!)
彼は日本人の美的感覚、情緒、なんかを絶対的に信頼する数少ない日本人で、
日本語をこれでもかと擁護する賢明なる数学者です。

齋藤さんとの早期英語教育への断固反対と読書の推進から始まり、
中西さんと新大陸批判をしつつ伝統を味わい、
曽野さんとは日本の教育制度を見直し、
山田さんとの日本の精神文化と芸術対談、
佐藤さんとは(総括すれば)コミュニケーション能力について。
五木さんとは言葉の力と歌の魔力、引き揚げ経験、
ビートたけしさんとの数学、美的感覚の共有、
阿川さんとの英国、人間性、家庭談義。

全体を通しては、本を読むこと、声に出して読むこと、
いいものを感じること、日本の歴史を知ること。
これに尽きるとおっしゃってます。
右派傾向に見えないこともないけど許容でしょう。
というかこれぐらい持ってて当たり前の民族意識でしょう。
他者との比較でしか自己は存在しないのです。
そして国際化とは、決して、画一化ではないのです。
自己の確立と他者の尊重だと思ってます。

ところで印象深いのが五木さんとの歌謡曲対談。folkにはまっているせいもあって。
それでこのfolkっていう言葉の適訳をみつけました。
歌謡曲。
五木さんの定義がまたいいんです。
国民全体が感情を共有して歌える曲。
民族としての経験を共有しているから生まれる、そういう音楽。
音楽は閉鎖的に聴くものかもしれません、けど、広く聴ける音楽があってもいいと思う。
GBSはそういう音楽だと思うけど、同じような理由で彼らを好きな日本人は居るかしら。



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自己紹介:
歴史(独愛蘇)と旅行が好き。
好きな作家
:いしいしんじ、江國香織、梨木香歩、藤沢周平、福井晴敏、
Christian Gailly、Ray Bradbury、Edgar Allan Poe、Oscar Wilde
好きな画家
:William Turner、Jacob van Ruisdeal、いせひでこ、いわさきちひろ
全力でGBSを応援中
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