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Great Big Seaに関する雑談、その他音楽、あるいはただの読書日記

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白鯨(下)//Harman Melville、高橋勝治 訳/旺文社文庫

ようやく読了と相成りました。
昨日読み終わったのですが、また感想書きそびれていました。
OKPには自慢してきたのですよ、読み終わったことを。
……嫌がられるだろうなぁ。

忍耐の要る、緊張を強いる1冊です。
なにしろそうでないと内容に頭が追いつけない。読み過ごしてしまう。
でも少しどころかかなり冗長な内容ですね。
上巻の感想のときも書いたかと思いますが、知識量が半端じゃない。
でもそれ要らないだろ、っていうね。

けれど描写が細かくて、厳密で美しく想像力を煽り立てる。
さあこの海の偉大さを、美しさを恐ろしさを想像できるものならしてみたまえと挑発する。
経験して体験して感動したMelvilleだから書ける方法で。
その描写に心奪われてしまって、最後少しあっけなかったかなと思います。
それはもっと重厚感溢れる書き口で語ってくれよ重要だろ、
と思ったのですが、逆にこのシーンを軽くあっさりと書くことで
視点の限定を図っているような気もしないではないです。
人なんてあっけないもので、(メタファーとしての)白鯨はそれを自在にさえさせる。
雄大な海は世紀の終わりから初めまでそこにあるけれど、人間は違う。
これが一貫した姿勢でした、ね。
あとは幾分ハムレットを彷彿とさせました。あの語り! 冗長!!

構成に感しては絶賛を送りたい。
棺に始まり棺に終わる。この環形は輪廻の思想もあると思います。
あるいは始まりの棺は(暗く閉ざされたという意味で)子宮を指し、
(イシュメールとクィーケッグはだからこそシャム双生児になれる、)
終わりの棺はそのものずばり死を象徴するのではないでしょうか。
そして「孤児」として生まれ直す。
完全なる一貫性。
いつかまた読み返そう。
次読むときは知識如何は全て飛ばす。でないとパンクするから。


蛇足!
最後の棺を読んで最初に思ったのは「メイルシュトロームの旋回」(E.A.Poe)ですが、
次に思ったのはOne Pieceでした。
ルフィは常々「非人間的」と描かれますが、
あいつ最初死んでたんですね、そりゃ死ぬこと怖くないよ。
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自己紹介:
歴史(独愛蘇)と旅行が好き。
好きな作家
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Christian Gailly、Ray Bradbury、Edgar Allan Poe、Oscar Wilde
好きな画家
:William Turner、Jacob van Ruisdeal、いせひでこ、いわさきちひろ
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